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【予選レポート】フェラーリが地元イタリアで1-2 ホンダはQ3進出/F1イタリアGP

2018年09月01日(土)23:55 pm

2018年F1第14戦イタリアGPが9月1日(土)、モンツァ・サーキット(全長5.793km)で2日目を迎え、現地時間15時(日本時間22時)から行われた予選でフェラーリのキミ・ライコネンがポールポジションを獲得した。今季初、通算18回目。

●【予選結果】2018年F1第14戦イタリアGP予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

【予選Q1】ペレスとルクレールが予想外の敗退

18分間で行われたQ1では、フェラーリ勢が順当にトップに位置する展開となる。一方、最初のアタックが終わった段階ではピエール・ガスリーが18番手、ブレンドン・ハートレーが19番手とQ2進出に向けて厳しいポジションにとどまった。

そしてセッションの残り時間がわずかとなり、Q2進出に向けた最後の戦いが展開されるとここでいくつか波乱が起こる。

まず、フリー走行ではトップ3チームに次ぐ速さを見せていたフォース・インディアのセルジオ・ペレスがタイムを縮めることができずに16番手でアタックを終える。

さらに、やはりフリー3でもトップ10に食い込んでいたザウバーのシャルル・ルクレールもペースが上がらず17番手に沈んでしまった。

トロロッソ・ホンダ勢もチェッカーフラッグが振られる直前まではハートレーが18番手、ガスリーが19番手と、Q2進出は難しいかと思われた。

だが、ガスリーは最後のアタックで11番手に浮上。ここでQ2進出を確実にする。一方ハートレーはタイムを改善できず、18番手でQ1敗退が決まった。

Q1のトップはセバスチャン・ベッテル、2番手にはライコネンが続きフェラーリが1-2体制を形成した。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、17番手シャルル・ルクレール(ザウバー)、18番手ブレンドン・ハートレー(トロロッソ)、19番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、20番手ストフェル・バンドーン(マクラーレン)。

【予選Q2】ガスリーが運も味方につけてQ3進出

15分間で争われたQ2でもポールポジション獲得最有力候補と見なされているベッテルが順当にトップタイムを刻む。

Q2前半には11名のドライバーがタイムを刻み、ガスリーは10番手に位置する展開となった。この時点では決勝でグリッド降格を受けることが確定しているダニエル・リカルド(レッドブル)とニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、そしてウィリアムズの2台がタイムを刻んでいない。

リカルドとヒュルケンベルグは決勝スタートでのタイヤ戦略を有利にするためQ2ではタイムを刻まないことが予想されるため、ガスリーがウィリアムズ勢ともう1台の上に立つことができればQ3に進出できる可能性も出てきた。

そして迎えた最後のアタック合戦だが、ウィリアムズのランス・ストロールが8番手タイムを刻む。ガスリーは10番手タイムにとどまり、その後からフィニッシュラインを横切るドライバーたちのタイム待ちという状況となる。

ところが、Q3進出はほぼ間違いないと思われていたハースのケビン・マグヌッセンとマクラーレンのフェルナンド・アロンソがアタック開始早々のターン1で交錯。マグヌッセンはアロンソにコース外に押し出される形となり、ここでタイム短縮の可能性が消えて11番手にとどまった。

これが幸いし、ガスリーのハンガリーGP以来となる今季4回目のQ3進出が確定した。

予想通り、ヒュルケンベルグとリカルドはタイムを刻まず、決勝でスタートタイヤ選択の余地を残した。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、12番手セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)、13番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、14番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、15番手ダニエル・リカルド(レッドブル)。

Q2でトップタイムを刻んだのはベッテル、2番手には昨年まで4年連続でモンツァのポールシッターとなっているルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。

【予選Q3】驚きの大逆転劇でライコネンが今季初ポール

12分間で戦われたQ3では最初のアタックでハミルトンが1分19秒390の暫定ポールタイムを刻み、これにライコネンとベッテルのフェラーリ勢が続く展開となるが、4番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)までが1分19秒台に乗せるという大接戦となった。

そしてセッションの残り時間が2分を切ったところで最後の戦いがスタート。メルセデスのボッタス、ハミルトン、フェラーリのベッテル、ライコネンという順でコースに入っていく。

ボッタスはハミルトンのタイムを更新できなかったが、その後ろから走行していたハミルトンは自身の暫定ポールタイムをさらに短縮する。これでハミルトンのポールポジションが確定したかと思われた。

しかし、ベッテルがハミルトンのタイムを0.014秒上回ってトップに立つ。これでベッテルがポールポジションを奪ったと誰もが思っただろう。

ところが、その後ろから走行していたライコネンがベッテルに0.161秒差をつけるまさにスーパーラップを披露。ライコネンが今季初、モンツァではマクラーレン在籍時の2006年以来となるポールポジションを手中におさめた。

ガスリーもウィリアムズのストロールを上回り、9番手で予選を終えている。

■予選トップ10ドライバー

ポールポジション/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:19.119
2番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:19.280
3番手/ルイス・ハミルトン(メルセデス) 1:19.294
4番手/バルテリ・ボッタス(メルセデス) 1:19.656
5番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:20.615
6番手/ロマン・グロージャン(ハース) 1:20.936
7番手/カルロス・サインツ(ルノー) 1:21.041
8番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:21.099
9番手/ピエール・ガスリー(トロロッソ) 1:21.350
10番手/ランス・ストロール(ウィリアムズ) 1:21.627

F1イタリアGP決勝は、明日の日本時間22時10分にスタートする。

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