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初開催延期が確定したF1マイアミGP ピンチヒッターはドイツGP?

2018年07月24日(火)16:45 pm

2019年に予定されていたマイアミでのF1初開催が延期となることで、ホッケンハイムで来年もF1ドイツGPが開催される可能性が出てきているようだ。

■マイアミGPの2019年開催は延期に

2019年からの開催が計画されていたマイアミ市街地コースでのF1レースだが、F1のF1コマーシャルオペレーション担当マネジングディレクターであるショーン・ブラッチーズは次のように語り、少なくとも来年の開催はなくなったことを明らかにしている。

「我々は、2020年に初のマイアミGP開催を目指すこととし、契約を交わすのを夏の終わりごろまで延期することを決定した」

■マイアミの穴を埋めるのはドイツGP?

来年、マイアミでのF1開催を楽しみにしていた者には残念なニュースだが、ドイツGP開催継続を望む者にとってはこれがいいニュースとなる可能性がありそうだ。

2009年以降ニュルブルクリンクとホッケンハイムがF1を隔年で交互開催していたが、ニュルブルクリンクが経営破たんに陥ったことにより、2015年と2017年にはドイツGPが開催されず、ここ数年はホッケンハイムが契約を有する年のみドイツGPが開催されるという状況となっている。

最近、F1オーナーのリバティ・メディアと今年2年ぶりにドイツGPを開催したホッケンハイムとの間で2019年以降の開催について話し合いが行われたものの、コスト問題で折り合いがつかなかったと伝えられている。

だが、予定していた来季のF1カレンダーからマイアミが落ちてしまうことが確実となった今、リバティ・メディアはその穴を埋めるためにホッケンハイムに対して条件を緩和した妥協案を提示するかもしれないとうわさされている。

■リバティ・メディアの条件提示を待つホッケンハイム

ホッケンハイムの責任者ゲオルグ・ザイラーはこうしたうわさについてドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』に次のように語っている。

「マイアミがカレンダーに載るかどうかには興味はないよ」

「私は、2020年までは我々が(F1カレンダーに)戻ることはないだろうと考えていた。だが、リバティ・メディアが2019年にもドイツでF1開催することに興味を持っているということも耳にしている」

「彼らがどういう申し出をしてくるのかということには興味があるよ」

■ドイツ政府の支援不足を嘆くホッケンハイム

ザイラーはさらに『Mannheimer Morgen(マンハイマー・モルゲン)』に対し、もし2019年にもF1を開催するためには「今後数週間のうちに」決定することが必要だと語っている。

ザイラーは「財政的リスク」を生じない契約であれば2019年の開催もやぶさかではないとの姿勢を示しているが、同時にドイツ政府がF1開催にあまり大きな支援を行ってくれないことを嘆いてもいる。

今年のドイツGPが開催された先週末、ドイツのアンドレアス・シャウアー国会議員と面談したことが明らかとなっているザイラーは次のように付け加えている。

「もし政治家がドイツでF1を続けることに興味を持ってくれているなら、今後に向けて期待も持てるだろう。だが、現実はそれにはほど遠いよ」

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