予想されていた通り、F1ドイツGP(22日決勝)が開催されているホッケンハイムでメルセデスが2019年のドライバーラインアップ確定を発表した。
ルイス・ハミルトンは2020年までの2年契約、バルテリ・ボッタスは2020年のオプション付きながら2019年の1年契約であることが明らかとなった。
いくつかのメディアはハミルトンの新契約は1年につき5000万ドル(約56億円)以上にも及ぶものだと報じている。
メルセデスF1チームの非常勤会長を務めるニキ・ラウダはそうした報道について「冗談だ」としているが、ハミルトン本人は「詳細について話すつもりはないよ」と語っている。
■メルセデスのシート確定の影響を受けるドライバーたち
ともあれ、メルセデスの2019年のドライバーラインアップが確定したことで、ほかのドライバーの動向にも影響が及ぶのは確かだろう。
その中心に来るのはレッドブルとの契約が今季で満期を迎えているダニエル・リカルドであり、メルセデス所属ドライバーで現在はフォース・インディアのドライバーを務めているエステバン・オコン、レッドブルからルノーへ1年契約でレンタル移籍しているカルロス・サインツなどの今後の動向にも注目が集まりそうだ。
例えば、フェラーリではセバスチャン・ベッテルの2020年までの残留は確定しているが、現役最年長ドライバーである38歳のキミ・ライコネンの去就に関してはまだ確定していない。
そのライコネンのシートに関しては、リカルドと今季ザウバーで大活躍を見せているフェラーリ所属ルーキーのシャルル・ルクレールが候補としてうわさされている。
■状況に変化はないとリカルド
メルセデスの来季のシートがふたつとも確定したことが今後に向けてどういう影響を持つのかと質問されたリカルドは次のように答えている。
「シルバーストン(第10戦イギリスGP)以降何も変わっていないよ」
■うわさされるのはいいことだとオコン
また、もしハミルトンがメルセデスに残留しなかった場合、あるいはメルセデスがボッタスとの契約を更新しなかった場合にそのシートを獲得するのではないかとうわさされていたフランス人ドライバーのオコンだが、同時にサインツの後任としてルノーに移籍する可能性もあるのではないかと言われている。オコンは2016年にはルノーのリザーブドライバーを務めていたこともある。
こうしたうわさについて質問されたオコンはほほ笑みを浮かべながら次のように答えている。
「そういううわさがあるのはドライバーにとってはいいことだよ。みんなが自分のことを話題にしているんだからね」
■自分の去就はリカルド次第だとサインツ
今後、リカルドの動向が一番気になるのはサインツだろう。今回のハミルトンとメルセデスの契約成立が発表されたことによる影響について質問されたサインツは次のように答えた。
「それによって僕が(ルノーに)とどまることにつながるのかどうかは分からないよ」
「彼(ハミルトン)は残留が決まったけれど、リカルドはまだ契約していない。だからそこになにか動きが出ない限り、僕の状況は変わらないよ」
■自分には全く関係ないとアロンソ
一方、今季限りでF1を引退するのではないかとのうわさがあるフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だが、わずかながらメルセデスやレッドブルへ移籍する可能性も残されているのではないかとのうわさもある。
ハミルトンの契約発表について質問されたアロンソは次のように答えた。
「僕に関しては、それによって変わることなど何もないよ」
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