ルノーF1チームでは2019年もカルロス・サインツをキープしたいと強く望んでいるようだ。
■2019年にはレッドブル加入の可能性もあるサインツ
レッドブルの育成ドライバーとして2015年にトロロッソからF1デビューを飾ったサインツだが、昨年の第17戦アメリカGP以降はルノーのドライバーを務めている。
サインツは今も契約上はレッドブル所属ながら、レンタル移籍という形でルノーに所属している状態となっている。そしてルノーとの契約は2018年のみとなっており、仮にダニエル・リカルドが今年いっぱいでレッドブルを離脱することになれば2019年にはレッドブルから呼び戻されてその後任を務めることになる可能性が高いと言われている。
■現時点ではヒュルケンベルグとの勝負に苦戦
しかし、そのサインツは今季ここまでのところチームメートのニコ・ヒュルケンベルグを上回る成績を残すことができていない。
先週末に行われたF1アゼルバイジャンGP決勝ではヒュルケンベルグがリタイアとなり、その穴を埋めるように5位入賞を果たしたサインツ。だが、ここまでのところ予選・決勝ともにヒュルケンベルグの方がサインツに勝っているという事実がある。
■現在のドライバーコンビを評価するプロスト
だが、今季ルノーの特別アドバイザーを務めている元F1ドライバーのアラン・プロストは、サインツに満足していると示唆し母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』次のように語った。
「ニコはとてもうまくクルマになじんでいて今シーズンは素晴らしくよいスタートを切ることができている。だが、カルロスだっていい線をいっているよ」
「彼らは大きなミスは犯さないし、非常にいい形で競争のバーを上げてきている」
■中団グループからの脱却手段を模索するルノー
現役時代にはアイルトン・セナの最大のライバルとしても知られたプロストは、ルノーが成功を収めるにはいいドライバーたちを乗せることが必要条件となると考えているようだ。
「トップ3チームからはまだ大きく離されてしまっている」
4回F1チャンピオンとなった実績を持つプロストはそう語ると次のように付け加えた。
「現在我々が戦っているほかのチームたちに別れを告げるために、どのようにして我々自身を適切な位置に持っていけばいいのか、今はそれを探っているところだ」