セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、まだ今季型フェラーリF1マシンであるSF71Hをうまく乗りこなすことができていないと認めた。
■昨年の開幕戦の方が力はあった
昨年同様、今年もF1開幕戦オーストラリアGPを制して幸先の良いスタートを切ったベッテルだが、1年前に比べるとそれほど満足できてはいないと次のように語った。
「現時点では、僕たちはあまりうまく行っていないよ。昨年はこの時点でもっといいペースで走ることができていたんだ」
実際のところ、ピット戦略が功を奏して優勝を飾ったベッテルだったが、オーストラリアでは雨となったフリー走行3回目を除けば、金曜日も土曜日の予選でも常にチームメートのキミ・ライコネンに先行を許していた。
■2018年型車になじめていない
ベッテルは、今季型フェラーリマシンがまだしっくりこないのだと認め、次のように語った。
「まだクルマとの一体感が得られていないんだ。自分にとって必要な感触が得られなければ、少しばかり難しいことになってしまう」
「僕はまだ少しばかり苦しめられているよ」
■信頼できるクルマにする必要がある
ベッテルは今季型車には「大きな潜在能力」があると語りつつ、自分から見ればもっと改善が必要だと次のように続けた。
「僕はブレーキをかけたときやコーナーに入ったときに正確な挙動をしてくれるクルマを望んでいるんだけれど、その点に関してはまだ満足はできていないんだ。もちろん、問題を抱えながらも走るのが僕たちの仕事だけど、もし自分で選ぶことができるとしたら僕はもう少し違う方がいいな」
そう語ったベッテルは次のように付け加えている。
「自信が持てればそれが大きな違いになるからね。もしクルマが信頼できるものであれば1秒たりとも考えることなどないし、コースに出て走るだけさ。だけど現時点ではかなり意識する必要があるって感じなんだ」