4年目のF1シーズンを迎えるスペイン出身ドライバーのカルロス・サインツ(ルノー)が、今年も初表彰台獲得を目標に据えたりはしていないと主張した。
母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』から、今季は表彰台獲得が目標かと質問されたサインツは次のように答えた。
「いや。みんなは表彰台に取りつかれているね。僕よりもみんなの方がそれを望んでいるみたいだ!」
「一度表彰台に上ることができても全体的にはいい1年にはならないこともある。だから、僕は21のいいレースができるシーズンにしたいと思っているんだ」
「チームもそれを期待しているよ」
■ヒュルケンベルグとの対決も楽しみ
だが、そう語ったサインツにとって2018年はもうひとつ挑戦すべきことがあるのは間違いないだろう。それはすでに高い評価を受けているチームメート、ニコ・ヒュルケンベルグとのチーム内バトルだ。
そのことについて尋ねられたサインツは、「ニコのレベルに到達するのは楽なことじゃないだろうね」と答え、次のように続けた。
「特に予選ではね。彼はものすごく速いドライバーなんだ」
「だけど、僕も自分の技量を信じているよ」
昨年のF1第17戦アメリカGPからレンタル移籍という形でルノーに加わったサインツはそう語ると次のように付け加えた。
「(2017年の)ブラジルとアブダビではすでに彼とコンマ1秒以内のところにいけたし、僕はそれをとても誇らしく思っているんだ。だって、自分が開発に関与しておらず、自分の好みに合わせることもできなかったクルマでそれをやってのけたんだからね」
■今はレッドブルのシートのことは考えていない
ルノーで走るとはいえ、契約上はまだレッドブルに籍があるサインツには2019年にトップチームであるレッドブルのシートが用意される可能性もある。
だが、そのことについて尋ねられたサインツは、「それは僕の夢ではないんだ。僕の唯一の夢は2018年をいい年にすることさ。そうすればこのチームかほかのチームかは別としてもっといいチャンスが生まれるだろうからね」と語り、次のように付け加えた。
「僕は現時点においてはレッドブルのことやほかのことを考えるよりもこのプロジェクトに最大限取り組むつもりでいるし、ルノーはそうするにふさわしいチームだよ」