かつてミハエル・シューマッハのマネジャーを務めていたことで知られるウィリ・ウェバーが、新F1オーナーのリバティ・メディアはF1を「ミッキーマウス・シリーズ」に変えないよう注意すべきだと語った。
■死亡説が流れたウェバー
今週早々、7度F1王座に就いたことで知られるシューマッハと全収入の20%を受け取るという契約を結んでいたことから“ミスター20%”との異名で呼ばれたこともあるウェバーが75歳で亡くなったといううわさがインターネット上にひろまった。
だが、このうわさはまったくのデタラメだったようだ。
ドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』は、ウェバーが笑いながら次のように語ったと伝えている。
「まだ背中の手術からの回復途上ではあるものの、幸いなことに私の健康状態はいいよ」
■シューマッハの状況が知りたいとウェバー
だが、ウェバーは自分の健康問題よりも、2013年末にスキー事故で大けがを負ったシューマッハが現在はどんな状態なのかを知りたいと思うと次のように続けた。
「残念ながら、コリーナ(シューマッハの妻)から連絡はないんだ」
「ミハエルの事故はもう4年も前のことだし、足を骨折したというようなものじゃないことは誰もが知っていることだ」
そう語ったウェバーは、4月にドイツのケルンで開催が予定されているシューマッハの自動車コレクション展示会の開幕イベントに参加したいと望んでおり、「その時に彼の体調が改善しているといったことを聞くことができるかもしれない」と付け加えている。
■F1新オーナーに警鐘を鳴らすウェバー
さらに、現在のF1について質問を受けたウェバーは、まず今年から導入が義務付けられたコックピット保護装置「ヘイロー」について次のように語った。
「この醜いロールバー(ヘイロー)がクルマを台無しにしているよ。安全は重要だ。だが、これはジャン・トッド(FIA会長)の失敗だね」
ウェバーはグリッドガールの廃止を決めたリバティ・メディアの判断もお気に召さなかったようだ。
「グリッドガールがもういなくなるというのも罪だね。彼女たちは必要な魅力を提供していたんだ」
そう語ったウェバーは次のように付け加えた。
「新オーナーたちはF1をミッキーマウス・シリーズに変えてしまわないよう気を付けるべきだよ」