2018年シーズンに向け、トロロッソでは現在自分たちのF1マシンにホンダPU(パワーユニット)を搭載するための調整作業に懸命に取り組んでいる。
9月中旬に、2018年にはホンダPUを搭載することが明らかとなったトロロッソだが、その時点ではすでにルノーPU搭載を前提とする2018年型F1マシンの設計がスタートしていた。
このため、ホンダPU搭載に合わせて設計の見直しが必要となったものの、これが想像以上に大変な仕事となっているようだ。
トロロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、ホンダPUとルノーPUには“根本的な違い”があると『Speedweek(スピードウィーク)』に語り、次のように説明した。
「(ホンダは)非常にコンパクトなユニットだ。だが、ルノーとは異なる構造様式となっている。このため、かなりの適応化作業が求められているんだ」
キーによれば、すでに2018年型マシンの空力に関するシャシー部分は変更できる状態ではなく、ホンダPUを搭載することになった2018年型マシンを“ゼロから”再設計することはできなかったという。