メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、F1を続けるのはあと数年だろうと示唆した。
最近脱税疑惑でメディアをにぎわせているハミルトンだが、そうしたことを別にすれば今年はすごくいいシーズンだったと考えているようだ。
「うん、後半はすごく力を発揮できたし、現時点ではあれ以上のことはできないだろね。でも、僕は年齢と経験を積み重ねることで今後も成長を続けていくよ」
ベルギーの通信社『Sporza(スポルザ)』にそう語ったハミルトンは、次のように付け加えた。
「しばらくはレギュレーションも変わらないし、来年も今シーズン後半に見せたようなパフォーマンスを発揮できるよう頑張るよ」
■次の目標は通算勝利記録更新?
今季ここまでに9勝をあげたハミルトンは、通算勝利記録を62勝に伸ばしている。これはミハエル・シューマッハの91勝に次ぐ歴代2位の記録だ。
今季11回のポールポジションを獲得したハミルトンは、通算ポールポジション記録を72に伸ばし、こちらはすでにシューマッハの68回を抜いて歴代1位の記録保持者となっている。
ハミルトンにとって次なる目標はシューマッハが持つ通算勝利記録を破ることになりそうだ。そのためにはハミルトンはあと30勝することが必要だ。
■それほど長くF1を続けるとは思わない
だが、ハミルトンは「それは目標ではないよ」と語り、次のように続けた。
「それは僕があとどれほど長くレースを続けるかにかかってくることだし、現時点ではその記録を破ることができるまで長くレースをしているとは思えないんだ」
「これまで、僕がよかった年には年間10勝をあげてきた。つまり、少なくともあと3年は戦闘力のあるクルマで続けないとならないってことだよ」
ちなみに、ハミルトンのここまでの年間勝利数は次のようになっている。
2007年(マクラーレン) 4勝
2008年(マクラーレン) 5勝(ドライバーズタイトル獲得)
2009年(マクラーレン) 2勝
2010年(マクラーレン) 3勝
2011年(マクラーレン) 3勝
2012年(マクラーレン) 4勝
2013年(メルセデス) 1勝
2014年(メルセデス) 11勝(ドライバーズタイトル獲得)
2015年(メルセデス) 10勝(ドライバーズタイトル獲得)
2016年(メルセデス) 10勝
2017年(メルセデス) 9勝(第19戦終了時点/ドライバーズタイトル獲得)