レッドブル首脳が、2018年で契約が満期を迎えるダニエル・リカルドがその後どうするかを決断するまで、時間をかけて待つつもりだと語った。
■フェルスタッペンとは2020年まで契約を延長
レッドブルでは、2019年まで契約があると伝えられていたマックス・フェルスタッペンと一足先に2020年までの契約を更新している。
先週末に行われたF1メキシコGPで今季2勝目をあげたフェルスタッペンだが、特にシーズン前半には信頼性とパフォーマンスに欠けるレッドブルの今季型車「RB13」に対する不満を常々口にしていた。その当時、フェルスタッペンはレッドブルとの契約を早期解除してフェラーリへの移籍をもくろんでいるようだとのうわさもささやかれていた。
だが、レッドブルとしても将来の大器であるフェルスタッペンをみすみす手放そうとはせず、先手を打って現行エンジンルール最後の年となる2020年までフェルスタッペンをチームにとどめておくことに成功した形となっている。
■リカルド離脱ならサインツ登用?
一方、レッドブル首脳のひとりであるモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、2018年で契約が切れるリカルドに関してはすでに「市場に出ている」と語り、引き留めるのは難しいかもしれないと示唆していた。
それは、レッドブルとしては仮にリカルドが離脱したとしてもレンタル移籍という形でルノーに送り込んだカルロス・サインツを連れ戻してレッドブルのシートを与えることも可能だという「安全策」があるためだろう。
■リカルドの決断を待つとホーナー
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、リカルドとの契約延長交渉を急いで進める必要はないとほのめかしながら次のように語った。
「28歳となった彼にとって次の決断は非常に重要なものになる。だから、彼は正しい決断をするために時間をかけることになるだろう」
「だが、我々もすでに彼に対して、彼をこのチームにとどめたいと考えていることを明確に伝えてある」
オーストリアの『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』にそう語ったホーナーは、次のように付け加えた。
「もし彼が決断を下すのに6か月かかるとしても、問題はないよ」