今年のF1第17戦アメリカGPで初めてルノーから出走したカルロス・サインツの評価がますます上がっているようだ。
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レッドブルのジュニアドライバーとして2015年にトロロッソでF1デビューを飾ったサインツだが、2018年からはレンタル移籍という形でルノーのフルタイムドライバーに迎えられることが決まった。
■ルノーでの初レースでQ3進出と7位完走を達成
そして、サインツは来季まで待つことなく、先週末にテキサス州オースティンで行われたアメリカGPからジョリオン・パーマーに代わってニコ・ヒュルケンベルグのチームメートを務めることになった。
レースでは規定数を超えるパワーユニットエレメントの投入により20グリッド降格ペナルティーを受けたヒュルケンベルグがわずか3周でマシントラブルによるリタイアとなるも、初めてルノーの2017年型車R.S.17のステアリングを握ったサインツは予選でヒュルケンベルグを上回ってQ3に進出して8番手となり、決勝でも7位完走を達成しチームに貴重な6ポイントを持ち帰っている。
■サインツは最高レベルだとモントーヤ
ルノーの母国フランスの『L’Equipe(レキップ)』はサインツのルノーでの初レースを次のように評価している。
「彼がルノーで迎えた初めての週末はほぼ完ぺきだった。速く、そして、攻撃的だった」
アメリカGPの舞台となったサーキット・オブ・ジ・アメリカズを訪れていた元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤもサインツの走りには感銘を受けたようだ。
「彼がやってのけたことには本当に感心させられたよ」
サインツの母国スペインの『AS』にそう語ったモントーヤは次のように続けた。
「新しいクルマなのにミスを犯さず、競争力を発揮するというのは簡単なことじゃないんだ」
「間違いなく、今のサインツは最高レベルのドライバーのひとりだね」
■ルノー首脳も大満足
ルノーF1を率いるマネジングディレクターのシリル・アビテブールも23歳のサインツのパフォーマンスには満足できたと示唆し、次のように語った。
「カルロスはものすごくやる気に満ちていたし、心構えもしっかりとできていた。そして彼は攻撃的かつ非常に知性的でもあったよ」
アメリカでは幸か不幸か実力のあるドライバーとして定評があるチームメートのヒュルケンベルグとは同じ土俵で戦うことができなかったサインツだが、ルノーでの第2戦となる今週末のF1メキシコGP(29日決勝)でどういう走りを見せるのかにさらに注目が集まりそうだ。
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