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バンドーンには忍耐が必要だと先輩ベルギー人ドライバー

2017年08月23日(水)16:51 pm

ベルギー出身の元F1ドライバーであるティエリー・ブーツェンが、自分の後輩にあたるストフェル・バンドーン(マクラーレン)を応援するコメントを行った。

■バンドーンは今の状況に耐えるしかない

1980年代から90年代にかけてベネトンやウィリアムズで活躍したブーツェンは、オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』誌に対し、現在のマクラーレン・ホンダの状況を見るのはつらいものだと次のように語った。

「F1が好きなら、今の彼ら(マクラーレン・ホンダ)を見ると胸が痛むはずだ」

「だが、ストフェルは耐えるしかない。ドライバーはバックミラーを見てはだめなんだ。常に前を見ていないとならないからね」

「彼にはまだ時間がある。彼はまだ25歳だし、私も初勝利までは時間がかかった」

■いいクルマさえあればタイトルも狙える

1983年にアロウズからF1デビューを飾ったブーツェンは、ウィリアムズ時代の1989年カナダGPでデビュー以来96戦目にして初優勝を飾っている。そのことに言及したブーツェンは、次のように続けた。

「だが、私は最初から分かっていたんだ。いいクルマさえあればベルギー国歌を聞けるはずだとね」

「だから、彼にも忍耐が必要なんだ。私は下位カテゴリーでの彼の走りを見てきたが、ストフェルにはF1チャンピオンになれるだけの力があると自信を持って言えるよ」

■ベルギー人は自分の力だけが頼り

F1キャリアを通じて3勝をあげているブーツェンはさらに、ベルギー出身のバンドーンがF1シートを得られたということだけでもその才能の高さを示すものだと次のように続けた。

「ベルギー人にとってF1に行くのはかなり難しいことなんだ」

「ベルギーには大きなスポンサーがないから自分の力だけが頼りなんだ。私もそれについてはよく知っているよ。ウィリアムズにいたとき、私はチームメートのリカルド・パトレーゼよりも成績はよかった。だが、イタリア人の彼の方が商業的にはもっと興味を引く存在だった」

「そしてもうひとつのスポンサーだったラバット(Labatt/カナダのビールメーカー)はイギリス市場に影響力のあるドライバーを望んだ。それがナイジェル・マンセルだったんだ」

マンセルの加入に伴ってウィリアムズのシートを喪失し、翌年リジェに移籍したという経緯を持つブーツェンは、次のように付け加えた。

「ベルギー人は常にイギリス人やイタリア人、あるいはドイツ人よりも活躍してみせる必要があるんだ」

今季ジェンソン・バトンの後任としてマクラーレン・ホンダのレギュラードライバーに昇格したバンドーンは、今週末F1ドライバーとして初めてスパ・フランコルシャン・サーキットで開催される母国レースのF1ベルギーGP(27日決勝)に臨むことになる。

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