ホンダパワーユニットの不振によって非常に厳しいシーズンを送っているマクラーレン・ホンダだが、マクラーレンとホンダの関係がもうすぐ終わりを迎えることになるだろうとのうわさが根強くささやかれ続けている。
■アロンソのマクラーレン離脱も決定的とのうわさ
一方で、マクラーレンは、最高レベルのドライバーだとの定評があるフェルナンド・アロンソに来季以降もチームにとどまって欲しいと考えていることを明白にしている。
だが、これまでに伝えられたところによれば、アロンソが今季限りでマクラーレンを離脱することは避けられない状況だという見方が強い。
事実、今季のF1第8戦アゼルバイジャンGPが開催された先週末のバクーではアロンソのマネジメントチームがメルセデスAMGやルノーの首脳陣と会っていたことも報じられている。
■バクーで前向きなコメントを発したアロンソ
ところがその一方で、アロンソは予選で今季初めてのQ1敗退を喫するとともに、決勝では規定数以上のパワーユニットコンポーネント投入による40グリッド降格ペナルティーが科されたにもかかわらず、「すごくいい週末になっている」とコメントしたことも報じられている。
元F1ドライバーであり、現在はF1解説者を務めるマルク・スレールは、そうしたアロンソの発言には困惑してしまうとドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「今週、フェルナンドは混乱させるようなメッセージを発している」
「マクラーレンはバクーでは競争力がなかったにもかかわらず、それでも彼は物事がうまく進んでいると言っていた。そして彼は2018年にはレースで勝てるだろうとも語った。彼は我々が知らないことを何か知っているのだろうか?」
「これまで何年にもわたって、フェルナンドはときどき秘密のメッセージを織り交ぜたり、あるいは挑発したり、皮肉的なコメントを発したりすることがあるのも分かっている」
そう語ったスレールは、次のように付け加えた。
「基本的には、現時点で彼が置かれている状況に関して我々にできるのは推測することだけだ」