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フォース・インディアにチーム名変更の可能性

2017年06月16日(金)16:55 pm

フォース・インディアがチーム名の変更を視野に入れているようだ。

キングフィッシャー航空の設立者としても知られるインド人実業家のビジェイ・マリヤは、スパイカーを買収し、2008年にフォース・インディアという名称でF1に参戦している。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、マリヤがフォース・インディアというチーム名称にしたのは、インドのスポンサーに対する訴求効果を高めるとともに、インド人ドライバーをF1に導こうという思惑があってのことだったと伝えている。

だが、その後キングフィッシャー航空の経営破たん、共同オーナーのスブラタ・ロイ・サハラの投獄、自身も詐欺罪で訴追されるといった状況を迎えたマリヤは、現在はイギリス当局からパスポートを取り上げられ、イギリス国外へ出ることもできない状態に陥っている。

■カラーリング変更に続きチーム名変更も

そんな中、今季フォース・インディアはBWTという新スポンサーを獲得。これまでインドのナショナルカラーをイメージしたカラーリングが施されていたF1カーもピンク色へと変わっている。

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、フォース・インディアでは「新スポンサーBWTのためにピンクに換えたことに続き、今ではチーム名称の変更についても検討が行われている」のだという。

実際のところ、2015年にはフォース・インディアの名称がアストンマーチンに変わるのではないかとうわさされたこともあった。結局そのときはイギリスの名門自動車会社であるアストンマーチンと合意に至ることはなかったものの、現時点ではマリヤもフォース・インディアという名称に強いこだわりは持っていないようだ。

■インド色を薄めることで新規スポンサー獲得も

マリヤが抱えた財政トラブルもあってF1チームの中でもその予算規模は下から数えたほうが早いフォース・インディアだが、それにもかかわらず2016年にはコンストラクターズランキングで過去最高の4位を実現。今季も現時点ではその位置をしっかりとキープしている。

「我々のパフォーマンスが改善されたことにより、もっと国際的なスポンサーの関心を集めることも可能になったとの感触を得ている。フォース・インディア(という名称)は限定的かもしれない」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったマリヤは、次のように付け加えている。

「だが、それは重要な判断であり、慌ててやるべきことではないよ」

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、マリヤはチーム名称変更を検討していることと、インド国内での自身の法的問題とは何の関係もないと主張したという。

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