2017年のF1は、全20戦中3分の1となる7戦目を迎えているが、チャンピオン争いを繰り広げる2人は、互いに一歩も譲らない構えを見せている。
第6戦モナコGPを終えて、ドライバーズ選手権で一歩リードしているのがフェラーリのセバスチャン・ベッテルだ。2番手のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に対し、25ポイントの差をつけている。
■一歩リードするベッテル、警戒も緩めず
カナダGP(11日決勝)を前に、ベッテルは「シーズンのこの時点でタイトルのことは考えたくない」と語っている。
しかし、今年のフェラーリの強さはベッテルも認めている。『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えた。
「僕たちの最大の強みは、どんなタイプのコースでも速いクルマがあることだ」
「だけど、これまでも1シーズンの間に大きな変化が起きるのを何度も見てきた。それに、今のクルマはまだ開発が始まったばかりだからね」
■まだ「可能」とハミルトン
メルセデスAMG非常勤会長のニキ・ラウダは、ベッテルがリタイアしない限りタイトルを奪うのは難しいと発言している。
しかし、ハミルトンはあきらめていない。
「モナコのあとで選手権のトップに立つことを目標にしていたわけじゃない。僕はアブダビ(最終戦/11月26日決勝)を終えたときにトップに立っていたいんだ」
「この差を埋めるのが楽じゃないのは分かっている。でも、シーズン中にはたくさんのことが起こり得る」
「もちろん、僕たちにとって居心地のいい状況じゃないよ。でも同時に、まだ今年の選手権を勝つ取ることは可能なんだ」
■タイヤについて絶えず学び続けている
3年連続で無敵の強さを誇ったメルセデスAMGだが、今年は新しいタイヤがうまく使いこなせずに苦戦している。この課題についてハミルトンは次のように話した。
「僕たちはタイヤについて絶えず学び続けているし、攻撃の手を休めていない」
「クルマには新しいパーツがたくさんある。今も戦いの真っ最中だよ」