メルセデスAMGは、今週末にモンテカルロ市街地サーキットで開催されるF1モナコGP(28日決勝)はフェラーリの方に有利に働くのではないかとの懸念を抱いている。
■モナコでの不利を予想するボッタス
前戦スペインGP(第5戦)ではルイス・ハミルトンがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に並ぶ今季2勝目をあげたメルセデスAMGだが、その舞台となったバルセロナ-カタルーニャ・サーキットはメルセデスAMGの2017年型車にはよく合うコースだったと考えられている。
だが、狭く、曲がりくねったモナコのレイアウトでは、全チーム中最長のホイールベースを持つメルセデスAMGがあまり力を発揮できない可能性があるのだ。
今季ニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスAMGに加わったバルテリ・ボッタスは、ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語っている。
「一番長いホイールベースのクルマで低速コーナーがすごく多いサーキットに向かうことになる。僕たちの方が彼ら(フェラーリ)よりも遅いかもしれないね」
■ロングホイールベースが不利なのは間違いない
メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダも、モナコでは自分たちの方が不利なのは間違いないだろうと考えている。
「現時点では、フェラーリの方があそこ(モナコ)では間違いなく有利だよ」
スイスの『Blick(ブリック)』にそう語ったラウダは、2015年シーズンに謎の失速状態に陥ったマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでのシンガポールGPを引き合いに出して次のように付け加えた。
「きついコーナーでは長いホイールベースによる問題を抱えることになるだろう。シンガポールよりももっと悪くなるかもしれないよ」