レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、WEC(世界耐久選手権)への参戦計画はないと語った。
世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルはさまざまなスポーツに参入していることでもよく知られている。モータースポーツの世界でもF1に2チームを送り込んでいるほか、ほかのいくつかのカテゴリーでもレッドブルのロゴをまとったレースカーを目にすることができる。
だが、意外なことに、有名なル・マン24時間レースを擁する世界最高峰耐久レースシリーズであるWECには今のところレッドブルがかかわっていないのだ。
レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツの右腕的存在であると言われているマルコは、レッドブルでもWECへの参戦を検討しているのではないかと質問されると、スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように答えた。
「いや、我々はF1に集中している」
「それ(WEC)に関しては、選手権で戦うためのコストは非常に高い。だが、本当に重要なレース、あるいはコストをカバーできるレースは、たった1レース(ル・マン24時間)だけだ」
レッドブル自らがオーナーとならないにせよ、どこかのWECチームとメジャースポンサー契約を結ぶ可能性もないのかと重ねて質問されたマルコはここでも「ノー」と答えるだけだった。