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まるで「ロナウド対メッシ」のようだったハミルトンとベッテルのF1スペインGPでの戦い

2017年05月17日(水)16:44 pm

先週末にバルセロナで行われた今季のF1第5戦スペインGPで繰り広げられたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の白熱した戦いを世界中のメディアが称賛している。

●ベッテル、2018年に向けてメルセデスAMGと「事前合意」?

現行のパワーユニットが導入された2014年から昨年まではメルセデスAMGが圧倒的な強さを見せつけ、ほかのチームにつけいるすきさえ与えなかった。

しかし、今季はフェラーリが強力な対抗馬として復活。5レースを終えた時点ではメルセデスAMGが3勝、フェラーリが2勝とコンストラクターズランキングではメルセデスAMGが一歩リードしているものの、ドライバーズランキングではベッテルとハミルトンが2勝ずつで並びながらも、ベッテルのほうが現時点では6ポイント差でトップに立っている。

■退屈なF1に終わりを告げるものだった

特に、バルセロナのコース上で繰り広げられたハミルトンとベッテルのトップ争いは注目に値するものだった。

イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』は、「数年に及んだ退屈なF1を経て、再び過去の記憶をよみがえらせるものだった」と先週末のスペインGPを評している。

ドイツの『Bild(ビルト)』は、「ベッテルとのホイール・トゥ・ホイールの戦いを制しての勝利したハミルトンにとってはこれまでで最も厳しい戦いだった」と書き、次のように付け加えている。

「過去3年間、彼の敵は(ニコ)ロズベルグだけだった。そして今、彼は勝利を得るために全力を尽くす必要にかられている」

フランスの有名な日刊スポーツ紙である『L’Equipe(レキップ)』も次のように書いている。

「本当に見応えのある、劇的でワクワクするようなグランプリで素晴らしい勝者が生まれた。だが、赤いクルマにのった男(ベッテル)との差もごくわずかだった」

■世界のスポーツを通じてもトップレベルの戦い

また、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、「ハミルトンとベッテルは素晴らしいライバル同士であり、フェデラーとナダル(テニス)、あるいはロナウドとメッシ(サッカー)を思い起こさせる」と書き、次のように付け加えている。

「ベッテルは戦士のようにホイール・トゥ・ホイールでハミルトンと戦ったし、ハミルトンも全盛期の強さを取り戻した」

■ドライバーの重要性を再認識させた

さらに、イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』も今後への期待を膨らませながら次のように書いている。

「(スペインGPでは)最終的にはハミルトンが勝利を祝った。だが、今年のF1タイトル争いはまだどうなるか分からないし、これまでとはまったく違う」

「彼らはどちらもF1チャンピオンだし、性格も大きく違うわけがない。だが、この2人はどちらも技術の粋を集めたF1にあっても依然としてドライバーが非常に重要であることを証明してみせている」

■これこそF1が必要としていたもの

そして、昨年までの絶対的優位が脅かされる状況を迎えているにもかかわらず、メルセデスAMGも現在の状況を歓迎しているようだ。

メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、スペインGPを終えて次のように語った。

「これこそ、我々がF1に望んでいたものだ」

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