伝えられるところによれば、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今週末のF1ロシアGP(30日決勝)から伝統的なレーシングシューズに替えて、新しい「レーシングソックス」を使い始めることになるようだ。
■ソックス状のシューズがFIAの認証を得て使用可に
この「レーシングソックス」は、スポーツ用品メーカーとして知られるプーマ(PUMA)が特別に開発したもので、縫い目がなく、シューズと言うよりはまさに分厚い靴下に近いイメージのものとなっている。
実際のところ、ベッテルは今季のF1開幕戦オーストラリアGPからその「レーシングソックス」を使いたいと考えていたのだが、その時点ではF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)による認証が済んでいなかったために使用することができなかったようだ。
そして、このほどFIAから認証を受けることができたことで、ベッテルは早速今週末のロシアGPからそのレーシングソックスを使うことになるという。
■耐火糸による一体成型ソックスは片足135グラム
プーマの広報担当者はドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語っている。
「レーシングシューズを最小限の大きさにしようと試みたものだ」
「これはレース用に耐火糸を使用した最初のスポーツシューズになる」
そのレーシングソックスは片足分で135グラムにまで軽量化が図られているのだそうだ。
さらに、プーマの広報担当者は、そのレーシングソックス開発に当たってベッテルが中心的な役割を果たしてくれたのだと語り、次のように付け加えた。
「ドライバーによるフィードバックが一番重要なものだし、我々は彼が望むものを与えたいと思っている。それについては成功したよ」