マクラーレンの大株主であるマンスール・オジェが、こんな状況をいつまでも続けるわけにはいかないと語った。
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■大きな失望を抱えるマクラーレン・ホンダ
普段はあまりメディアに登場することのないオジェだが、先週末に今季のF1第3戦が行われたバーレーンに姿を見せると、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に対して現在のチームの状況を次のように語った。
「大きな失望を抱えているよ。それはホンダも同じだ」
「我々は非常に有望だと考えられていたが、こんな結果しか出せないことにまず自分たちが失望している」
「彼ら(ホンダ)は自分たちのせいだと認めたが、だからといって我々(マクラーレン)がよく見えるわけでもない」
■ホンダ改善に向けてメルセデスとのコラボも?
最近のうわさでは、マクラーレンは今季のホンダパワーユニットを短期間で改善するために、メルセデスにそのための協力を仰いでいるようだとも言われている。
だが、この件について質問されたオジェは、次のように答えた。
「我々は違うシナリオでいくつもりだよ。今はまだ話せないがね」
「だが、我々は多くの時間とエネルギーを費やし、解決策を見つけるための話し合いを持っているよ。早急にね。我々には勝利する文化がある。そして、こんなことは続けられないんだ」
■アロンソの気持ちも分かるとオジェ
今年はフェルナンド・アロンソがF1モナコGPを欠場して、有名なインディ500に参戦することが明らかとなっている。アロンソは将来的にはモナコGPやインディ500と並んで世界3大レースのひとつだと言われるル・マン24時間レースへの挑戦意欲も示しており、最近のうわさでは、2018年にル・マン24時間へ出走するためにポルシェと交渉したようだとさえ言われている。
この件について尋ねられたオジェは、次のように答えた。
「フェルナンドは素晴らしいドライバーだが、この2年間は苦しんできた」
「彼は3度目のF1タイトル獲得を望んでいる。私は彼に言ったんだ。インディアナポリスへ行くなんてどうかしているとね。だが、ファン・パブロ・モントーヤと話をしたら、彼は我々に心配するなと言ったよ。彼(アロンソ)なら簡単に適応できるだろうとね」
「フェルナンドはル・マンで勝利することも望んでいる。個人としての立場で言えば、私はマクラーレンがル・マンに復帰して欲しいとすごく思っている。だが、フェルナンドが望んでいるのはLMP1への出走なんだ」
そう語ったオジェは、次のように結んでいる。
「現時点での優先事項は、F1でいいエンジンを持つことだ」