マクラーレンのフェルナンド・アロンソがインディ500に参戦することについて、他のF1ドライバーからは一様に驚きの声が聞かれた。
アロンソとマクラーレンは、F1モナコGP(5月28日決勝)を欠場してインディ500に出場することを発表し、レース界を驚かせた。
■「僕は1レースも休みたくない」とグロージャン
ロマン・グロージャン(ハースF1)は、バーレーンGP(16日決勝)を前にフランスの『RMC』に次のように語っている。
「インディ500は素晴らしいレースだ。でも、僕にとって必ずしも興味のあるレースとはいえない」
「チームに100%関わっていれば、僕は1レースも休みたくはない。特にモナコはいろいろなことが起こり得るし、いいエンジンが不可欠なわけではないしね」
「だから、かなり驚いた。彼の望みがかなって良かったけれど、正直、実現するなんて驚きだよ」
アロンソは、マクラーレンの前総帥ロン・デニスだったら許可は下りなかっただろうと認めている。
グロージャンも「僕がいつかチームボスになったら、認めないと思う」と話している。
■自分のケースとは違うとヒュルケンベルグ
一方、2015年にF1に参戦しながらル・マン24時間に出場して優勝したニコ・ヒュルケンベルグ(ルノーF1)は、次のように語っている。
「僕のケースはまったく違った。僕なら、F1を欠場するなんてあり得ないよ。でも、フェルナンドは違う」
「特にモナコだしね」
「フェルナンドはやりたいことを何でも自由にやっていいし、彼の問題だ。でも、みんなと同じように、僕も驚いたよ」
■「独特の状況」に理解を示すリカルド
ダニエル・リカルド(レッドブル)は、安全性の面からインディ500は避けるかもしれないと話している。
しかし、アロンソは「独特の状況」だとリカルドは理解を示した。
「彼はフラストレーションのたまる状況にいると思う。僕も彼のような状況だったら、機会が訪れたときにそれをつかんでいたかもしれないね」