2008年、2014年、2015年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、F1はもっとアメリカのやり方を学ぶべきだと主張した。
■新オーナーがF1に新たな息吹?
アメリカのリバティ・メディアがこれまでF1の最大株主であったCVCから株式を取得し、F1の新たなオーナーとなる手続きが進められている。伝えられるところによれば、リバティ・メディアでは2017年の第一四半期が終了するまでに買収手続きを完了したいと考えているようだ。
リバティ・メディアでは、アメリカ国内でのF1レース増加を含め、これまでとは違う戦略展開を目指していると言われている。アメリカの企業がオーナーとなることで、これまでヨーロッパを中心に成長してきたF1にも転機が訪れるのではないかと期待する者も少なくないようだ。
■ハミルトンも驚いたアメリカでのF1認知度
そのひとりが、2017年に通算4度目のF1チャンピオンを目指すハミルトンだ。ハミルトンは、アメリカでいかにF1が知られていないかという事実に驚いた経験があると『TIME(タイム)』誌に次のように語った。
「僕がアメリカで出会った多くの人たちから聞かれたんだ。“F1って何なの?”ってね」
「ひょっとしてみんなげた箱の中で暮らしているのかな? 少なくとも一度くらい耳にしたことはあるんじゃないかな?」
■今のやり方では十分じゃない
ハミルトンは、今のF1のやり方は十分ではないと次のように語った。
「現時点でのF1のやり方はこれで十分だとは言えないね。アメリカで行われているスーパーボウル(NFLの優勝決定戦)では、もっとうまい形でショーが展開されている。そうしたものをテンプレートとして少しばかり組み合わせていけば、もっとファンを引きつけることができるんじゃないかと思うよ」