2017年にはフォース・インディアへ移籍することが決まったエステバン・オコン(マノー)が、かつてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と繰り広げた戦いにはあまりいい思い出はないと語った。
2015年に17歳の若さでF1デビューを飾ったフェルスタッペンと、今シーズン後半にマノーからF1デビューを飾ったオコンはカート時代からしのぎを削り合ってきたライバル同士でもある。
一足先にF1に昇格していたフェルスタッペンは、今シーズン途中でトップチームであるレッドブルのシートを獲得。すでにF1初優勝も経験し、今季は7度表彰台に上る活躍を見せている。
■F3ではフェルスタッペンに勝ったオコン
フェルスタッペンよりもほぼ1年先に生まれた現在20歳のオコンは、以前からそのフェルスタッペンとは接戦を演じてきたとオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「僕たちはこれまでずっとハードな戦いをしてきた。F3のときのようにね」
2014年にはヨーロッパF3シリーズで戦っていた2人だが、この年はオコンが年間チャンピオンを獲得。フェルスタッペンは全ドライバー中最多の10勝をあげたものの、ランキングは3位で終えている。
「戦いはものすごく激しかったよ。予選ではいつも僕のほうが速かったけれど、レースでは彼のほうが速かった」
■フェルスタッペンは常に攻撃的
そう語ったオコンは、フェルスタッペンとのバトルは楽しめたかと質問されると、「いや、そうではなかった」と答え、次のように続けた。
「すごく危険な状況となったことも何度かあった。だけど、僕たちは一度もクラッシュしなかった。だから、激しかったけれどフェアな戦いだったと結論づけることはできるよ」
オコンはさらに、自分よりもフェルスタッペンのほうが「何倍も攻撃的」だと語り、次のように続けた。
「つまり、僕は本当にそうすることが必要なときには攻撃的にいくけれど、いつもというわけではないんだ。僕は攻撃的にいくというリスクを負う前にまず考えるからね」
「そこが僕とマックスが大きく違うところさ」
■F3時代はお互いに嫌っていた
2人はバトルを展開しながら、お互いにリスペクトしていたかと質問されたオコンは次のように答えた。
「それほどでもなかったね。シーズンを通じてずっと僕たちはお互いを嫌っていたよ。サーキットの外では問題なかったけれどね」
「だけど、僕たちもあのときからはもっと成長してきていると思うよ」とオコンは付け加えた。