ホンダは2017年仕様パワーユニットの設計にあたり、ライバルメーカーたちが取り入れているテクノロジーを採用することになるかもしれない。
■ホンダだけが未導入のTJI技術
悲惨な結果に終わった昨年に比べ、今年のホンダパワーユニットが格段の進歩を見せているのは確かだ。だが、現時点ではホンダだけがTJI(タービュラント・ジェット・イグニッション)と呼ばれるテクノロジーを用いていない。これは予燃焼室と呼ばれるものを設け、燃焼効率を高めるための技術だ。
スペインの『AS』紙によれば、これはメルセデスが最初に2014年のパワーユニットに導入した技術であり、以後フェラーリも2015年から、そしてルノーも今年のパワーユニットからこの技術を採用しているという。
■TJI採用も選択肢のひとつだとホンダ
「エンジンメーカーとして、我々も常に新たなテクノロジーを検討しています。そしてTJIもそのひとつです」
そう語ったホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、次のように付け加えている。
「そのエリアに関しては我々も研究してきましたし、将来的に導入するという選択肢もあるでしょう。しかし、まだ何も決まってはいません」