セバスチャン・ベッテルが、フェラーリでの成功を得るにはまだしばらく「忍耐」が必要だと考えていることを認めた。
■技術トップも離脱し不安が残るフェラーリ
フェラーリの母国イタリアのメディアは、現在またフェラーリが危機的状況に陥っていると書きたてている。そんな中、27日(水)にはうわさされていたジェームス・アリソン(テクニカルディレクター)の離脱も正式に発表されるなど、今後に向けてさらなる不安材料も増えることになりそうだ。
さらに、最近、ベッテルがF1タイトル4連覇を達成したときのボスであるレッドブルのクリスチャン・ホーナーが、ベッテルもそのうちフェラーリに愛想をつかしてほかのチームへの移籍を考えるだろうと発言したことも報じられていた。
これに対しフェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)は、ベッテルがフェラーリで忍耐を失うようなことはないと否定していた。
■まだフェラーリは再編途上だとベッテル
しかし、今月29歳となったばかりのベッテルは、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「一般的に言って、忍耐力というのはレーシングドライバーが持つ特徴ではないよね。だってそれは(ドライバーの)本質とは相反するものだからね」
「だけど、特定の事柄については、多かれ少なかれ時間が必要になるということは分かっているよ」
フェラーリドライバーとして初めて母国ドイツでのグランプリ(ドイツGP/31日決勝)を今週末に控えたベッテルは、次のように続けた。
「僕がフェラーリに移籍したのは、決して翌日からすべてがうまくいくと考えてのことではなかったよ。チームは再編しようといるところだし、そのためには時間が必要なんだ」