ドライバーの頭部保護装置「ハロー」を2017年からF1に導入するかどうかを決める投票が来週行われることが分かった。
28日(木)に、6チームとFIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッド、F1最高責任者のバーニー・エクレストンからなるストラテジーグループで投票が行われる。しかし、さらに研究を進めて、導入を1年延期すべきだという意見のチームもある。
FIAは、F1ハンガリーGP(24日決勝)でハローに関するプレゼンテーションをドライバーに対して行った。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、FIAがドライバーに提案したのはさらに改良を施した「ハロー3」で、さまざまなケースにおいてハローによって生存確率が17%向上するとFIAは話したという。
■危険だから人気があるとクビアト
ダニール・クビアト(トロロッソ)は、FIAのプレゼンテーションは「すごく説得力があった」と話したが、ハローの導入には反対の姿勢だ。
「分からないけれど、ハローの導入はちょっと行きすぎなんじゃないかと思う」
「僕が怖いもの知らずなだけかもしれないけれど、よく言うんだよ。コースに来たら、これが職場で最後の日になるかもしれないってね。そういう感覚が鈍くなってきている感じだ」
「別にヒーローの振りをしているわけじゃない。だけど、結局のところ僕たちはファンのためにレースしているんだし、F1はショーでもある。(危険)だからこそ人気があるんだ」