メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは、レース中に接触した場合、今まで以上に厳しい罰を受けることになるようだ。
F1第9戦オーストリアGPでは、トップを争っていたロズベルグとハミルトンが最終ラップに接触。ロズベルグはフロントウイングを破損して4位に後退し、ハミルトンが優勝した。ロズベルグには接触の原因を作ったとしてペナルティーが科されている。
メルセデスAMGのチームメート同士の接触は、今シーズンだけで数回発生している。
イギリスGP(10日決勝)を前にした7日(木)に、次にチームメート同士でクラッシュした場合に取る処遇についてドライバーが説明を受けた。
■新たな規則の詳細は公表せず
メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、『Bild(ビルト)』紙に次のように説明した。
「2人ともどうなるか承知している。注意深く耳を傾けていた。しかし、詳細は公表しない」
「だが、2人とも置かれている立場は分かっている」
「これは最終通告だ。新しい規則を導入した。レース上の処遇と金銭的な処遇があり得る」
オーストリアGPのレース後には、ヴォルフはチームオーダーの可能性も示さしていた。しかし、そこまで厳しい対応は取らなかったようだ。罰の内容については、金銭的なものから出場停止まで、さまざまな憶測が流れている。
ヴォルフは、「ドライバーのシーズンに悪い影響をもたらすようなもの」だと話している。
■ルールは「断固たるもの」とハミルトン
ハミルトンは、「特に何も変わっていないよ」と話す。
導入された抑止策は「怖い」かと聞かれると、ハミルトンは「イエスと言ったほうがいいだろうね」と答えた。
その後ハミルトンは、「修正条項がものすごく断固たるものだということは請け合えるよ」と付け加えている。
ロズベルグは、「チームからのメッセージは受け取った。メッセージを思い知らせたという点で、彼らはいい仕事をしたと思う」と話している。
■チームオーダーを出す必要すらないとアロンソ
ハミルトンとロズベルグの話題について聞かれると、マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、圧倒的な強さゆえにチームオーダーを出す必要もないとスペインのメディアに話した。
「フェラーリやレッドブルが迫っていたら、彼らにもっとプレッシャーがかかっていたかもしれない。でも、メルセデスAMGは何の問題もなくチャンピオンを獲得できるだろうからね」