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非力なマノーで躍進のウェーレインは「スペシャルなドライバー」とヴォルフ

2016年07月03日(日)19:26 pm

マノーのパスカル・ウェーレインは、F1オーストリアGP(3日決勝)の予選で自己最高位の12番手という目覚ましい活躍を見せた。

今年F1にデビューした21歳のウェーレインは、昨年のドイツツーリングカー選手権(DTM)チャンピオンで、メルセデスAMGの育成ドライバーでもある。

シーズンここまでは、予選でチームメートのリオ・ハリアントに敗れることもあったウェーレイン。だが、オーストリアGPでは、予選Q2に進出するという快挙を成し遂げただけでなく、Q2でもハースF1のロマン・グロージャンやマクラーレンのフェルナンド・アロンソなどベテランを上回った。

■これまでは初走行のコースばかりだった

メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、予選後に次のように語った。ドイツの『SID通信』が伝えている。

「彼は、自分が非常にスペシャルなドライバーであることをF1に来て初めて証明した」

「パスカルにとって、経験のあるコースは今回が初めてだった。その影響を過小評価してはいけない」

■DTMでの因縁のコース

実は、オーストリアGPが行われているレッドブルリンクは、ウェーレインにとってDTMで因縁のあるコースだった。

昨年レッドブルリンクで開催されたDTMで、ウェーレインは、トップ争いをしていたティモ・シャイダーに押し出されてリタイアした。シャイダーに対して「押し出せ」という指示が無線で出されていたことが判明し、チームとシャイダーは厳罰を受けた。

ウェーレインは、オーストリアGP開幕前のコース下見中に、この一件を絡めてツイッターでジョークを飛ばしていた。

昨年押し出された箇所でエンジニアに押される姿を撮った写真と共に、「どうやら、また押し出されたみたいだ」とツイートしたのだ。

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