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改良版「ハロー2」をフェラーリがテストの予定

2016年07月01日(金)19:29 pm

ドライバーの頭部保護装置「ハロー」の改良版がF1オーストリアGP(3日決勝)でテストされようとしている。

ハローは2017年から正式に導入される予定だ。シーズン前テストでは、ドライバーからの視界を確認する目的で、カーボンで作ったダミーをフェラーリが試していた。

今回はチタン製で、わずかに前方寄りになり、クラッシュの際にドライバーの頭がぶつかることのないようになっているという。

■オーストリアGPで改良版をテスト

これをオーストリアGPの初日にフェラーリがテストするとFIA(国際自動車連盟)広報担当のマッテオ・ボンチアーニが認めた。

しかし、テストを行う予定だったフリー走行1回目は、セバスチャン・ベッテルが乗るフェラーリにトラブルが発生しため、ハローは取り外されてテストは行われなかった。

前日の21日(木)には、緊急の際にドライバーを救出するテストもハローを装着した状態で行われたが、ドライバーをマシンから運び出すのに10分以上かかったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。

次のイギリスGP(10日決勝)では、各チームの技術部門責任者を集めてハローについて検討する会議を行う予定だ。

■ハローには反対意見も

3度のF1王者であるニキ・ラウダは、ハローによってF1のDNAが損なわれると警告している。

「こうしたものが行きすぎると、今時は見る人の数が減っても不思議ではない」

「運転が簡単で危険性もない車で、年間4000万ドル(約41億円)稼ぎたいなどと言う者がいたら、現実離れしているじゃないか」

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