トロロッソのカルロス・サインツは、全チーム中最もエンジンパワーが弱いチームになっているのではないかと懸念している。
トロロッソは2016年シーズンを昨年のフェラーリエンジンで戦っている。
メルセデスAMG技術部門のエグゼクティブディレクターであるパディ・ロウは、すでに今年のエンジンはどのメーカーもパワーで昨年のフェラーリエンジンを上回っているのではないかと話している。
■ホンダもルノーも進歩したとサインツ
「彼(ロウ)がそう言うので、ちょっと心配している」とサインツはF1中国GP(17日決勝)でスペインの記者に話している。
「たとえ今はまだそうじゃないとしても、シーズン中盤か終盤にはそうなっていると思う」
「ホンダもルノーも、すごく重要な前進を果たした。シーズンが終わるまでに僕たちは抜かれてしまうと思う」
今のところトロロッソは、レッドブルやウィリアムズと並ぶ3位集団の一画と見られている。この理由をサインツは次のように説明する。
「今年は、最高のエンジンと最低のエンジンとの差が去年ほど大きくないんだと思う」
「去年の差が時速14キロか15キロだとしたら、今年の差は6キロか7キロだ」
■表彰台争いは無理とフェルスタッペン
チームメートのマックス・フェルスタッペンも、中国GPでトロロッソが表彰台に上がる可能性は小さいとオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に話した。
「現実的じゃないと思う。メルセデスAMGとフェラーリは、あまりにも離れすぎているよ」
「その後ろは力が接近している。でも、レッドブルはほかより少し強いと思う」
「彼らは今や3番手のチームだ」
「その後ろは、みんなすごく接近している。さらに後方なのは、ザウバーとルノーだけだ」
フェルスタッペンは触れなかったが、マノーも最後尾集団と考えていいだろう。