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オースティンに光明、モンツァに暗雲

2016年03月09日(水)17:47 pm

2016年のF1アメリカGPが開催実現に大きく近づいたと伝えられている。一方で、イタリアGPの開催地である伝統あるモンツァでのF1開催継続は依然として厳しい状況にあるようだ。

今年は第18戦として10月23日にテキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で決勝が行われる予定となっているアメリカGPだが、財政問題が不安定となっていたためにF1カレンダーには今季唯一の暫定扱いとして掲載されている。

だが、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、2週間ほど前に今年もアメリカGPが開催されるだろうと『Forbes(フォーブス)』に語っていた。

■アメリカGP開催を9日に正式発表か

そして、伝えられるところによれば、アメリカGPの主催者であるボビー・エプスタインが、9日(水)に記者会見を開き、2016年のアメリカGPが実施されることを発表する予定だという。

COTAは、ツイッターに「明日(9日)の朝、話をしよう」と投稿するとともに、フェイスブックにもサーキットを覆う暗雲から今にも太陽が顔を出しそうな写真を掲載し、「前進」という意味のコメントを添えている。

■依然として厳しいモンツァの状況

その一方で、現在F1イタリアGPを開催しているモンツァの上には依然として暗雲が立ち込めているようだ。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、エクレストンは現在モンツァのレース主催団体との交渉を中断している状況だという。

今年でイタリアGPの開催契約が満了を迎えるモンツァだが、法律改正により、税制面で優遇措置を受けることが可能となったことで2017年以降も契約が延長される可能性が高くなったと報じられていた。だが、エクレストンが要求する開催権料に関してまだ折り合いがついていないというのが現状のようだ。

■イタリア紙はイモラでの開催可能性を指摘

『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、こうした状況により、来年以降のイタリアGP開催地がイモラに移る可能性もあると次のように伝えている。

「モンツァにとっては危険な行き止まり状態となっている。だが、イタリアGPがなくなる危険はそれより少ないかもしれない。イモラがあとに控えているからだ」

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