マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが、昨年限りでF1を引退し、今年からイギリスの放送局『BBC』の人気番組である「トップギア」の司会者に転向する可能性が高かったことが明らかとなった。
昨年、23年ぶりに復活した伝説的コンストラクターであるマクラーレン・ホンダが不振にあえぐ中、36歳となったバトンが2015年シーズンをもってF1から引退することも考えているようだとのうわさがささやかれていた。そんな折、イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』はバトンが『BBC』と交渉を行っていると報じていた。
そのバトンが今週、新たに「トップギア」のメインプレゼンターを務めることになったクリス・エバンスが司会を務める『BBC』の番組「Radio 2」に出演した。
エバンスは、その番組内で2009年のF1チャンピオンであるバトンに対し、次のように尋ねた。
「来年から君が間違いなくトップギアの司会ができるということを、昨年はだめだったけれど、今シーズンはいつごろ分かるかな?」
バトンが笑いながら、「そうくると思っていたよ」と答えると、エバンスは次のように続けた。
「もうほとんどそうなるところだったよね? ほぼ決まりだったんだけど、マクラーレンが『だめだ、彼にはもう1年やって欲しい』と言ったんだ」
エバンスは、イギリスの放送業界で司会者やプロデューサーを務める人物で、今年から「トップギア」と3年間にわたってプレゼンター契約を結んでいる。念のためだが、「キャプテン・アメリカ」などで知られる米国人俳優とは別人だ。