かつてメルセデスAMGでルイス・ハミルトン担当パフォーマンスエンジニアを務めていたジョック・クリアが、ついにフェラーリでの業務を開始したと伝えられている。
イギリス出身のクリアは、1980年代終盤にF1の世界に足を踏み入れ、ベネトンやレイトンハウス、かつてのロータスなどで活躍。その後ウィリアムズに移籍すると1997年にはジャック・ビルヌーブの担当エンジニアとしてビルヌーブのF1タイトルを支援。その後ビルヌーブとともにBARへ移籍し、それ以降ホンダ、ブラウンGP、メルセデスGPと姿を変えたチームで一貫してエンジニアリングを担当。2014年には前述のようにハミルトンのメルセデスAMGでの初タイトル獲得を支えていた。
クリアは2014年シーズン終了後にメルセデスAMGを離脱。フェラーリへ移籍することが明らかとなっていた。だが、メルセデスAMGとの契約の問題から、1年にわたっていわゆる「ガーデニング休暇」と呼ばれる待機期間を過ごしていた。
そして、そのクリアがフェラーリの赤いユニフォームをまとって25日(月)にフランスのポール・リカールで始まったウエットタイヤテストに姿を見せたと報じられている。
伝えられるところによれば、クリアは今後フェラーリのレースエンジニアリング全般を監督する立場となるようだ。