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ダニエル・リカルド、本来のF1サウンド復活を期待

2015年12月14日(月)16:49 pm

レッドブルのダニエル・リカルドが、2013年までの自然吸気F1エンジンが奏でていた空気を切り裂くようなエンジン音が失われたのはさびしいと認めた。

リカルドは13日(日)、生まれ故郷オーストラリアのパースでかつてセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)が2011年にF1タイトルを獲得した際に乗っていたF1カーでデモンストレーション走行を実施した。

リカルドは、そのマシンが積んだV8自然吸気エンジンの音は、現在の1.6リッターV6パワーユニットのものと比較すれば明らかに魅力的だと『ABC Grandstand(ABCグランドスタンド)』に次のように語った。

「それは僕たち全員の願い事リストに書かれていると思うよ」

「レースを実際に観戦しに行くときには騒音や音によって雰囲気が盛り上がるものなんだ。今のF1は、その部分が少し欠けているよ」

「いつか近いうちにそれがよみがえって欲しいし、本来の形に戻って欲しいよ」

2016年のF1カーにはクルマに2本目の排気管が設けられることになっており、それによって音量が少しばかり増加すると考えられている。だが、エンジンそのものに変化はない。

レッドブルが2016年に搭載するエンジンは「タグ・ホイヤー」のブランド名で呼ばれることになるが、実際にはこれまでと同じルノー製のパワーユニットだ。

レッドブル首脳陣は、F1最高責任者バーニー・エクレストンが提唱する独立系エンジンメーカーによる自然吸気エンジンを並行投入するという案を支持していると伝えられている。すでにその案に関してはF1委員会で否決されたものの、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)がエクレストンとジャン・トッドFIA会長にF1改善に関する全権委任を行っており、この先エンジン関連ルールが大きく変更される可能性が完全に消えたわけではない。

「僕はあまり政治的なことや、それに類するようなことにかかわらないようにしているんだ」

そう語ったリカルドは、次のように付け加えた。

「当面、僕は自分自身と自分のドライビングにだけ集中するだけさ」

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