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エンジンメーカーたちはレッドブル対策で結託していたとレッドブル首脳

2015年12月11日(金)19:07 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、F1エンジンメーカーたちがレッドブルへエンジン供給を行わないよう共謀していたと主張した。

レッドブルは、現在のF1ルールを大きく変えることにより、強くなりすぎた自動車メーカーたちの勢力図に変化を与えようとしているF1最高責任者バーニー・エクレストンの姿勢を強く支持していることはよく知られている。

世界的エナジー飲料メーカーが運営する独立系F1チームであるレッドブルでは、非力なルノーエンジンに愛想をつかし、2016年以降のエンジン供給に関してほかのメーカーたちと交渉を行っていた。

だが、現在F1エンジンを製造しているメルセデス、フェラーリもそれを拒否。さらに、ホンダの供給に関しても、マクラーレンが拒否権を発動。結局レッドブルでは2016年もルノーからエンジン供給を受けることになった。

だが、レッドブルではこれまでタイトルスポンサーを務めていたインフィニティとの関係も終了。インフィニティはルノー傘下の日産が展開する高級車ブランドであり、2016年から自らのフルワークスチームを復活させるルノーとレッドブルのこれまでの関係が終わりを告げたことは誰の目にも明らかだ。

そして、レッドブルが搭載する2016年のルノー製エンジンにはなんと“タグ・ホイヤー”の名称が与えられることになっている。

F1撤退という最悪のシナリオは避けられたレッドブルだが、自動車メーカーたちは、レッドブルに対してエンジンを供給しないよう事実上共謀していたのだろうかと質問されたマルコは、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に「その通りだ。カルテルと言ったほうが正確だろうね」と答え、次のように付け加えた。

「残念ながら、私がそうした状況に気付いたのは後になってからで、そのときはすでに遅すぎたよ」

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