F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、F1から一歩身を引くべきだと考えている。
イギリスの『BBC』によれば、エクレストンは2日(水)に行われた世界モータースポーツ評議会において、現在F1が危機的状況を迎えていると考えていると発言したという。
エクレストンは、FIAに対し、「テレビの視聴者数は減っており、いくつかのチームは生き残るために必死の状態だ。何か手を下す必要がある」と訴えたと伝えられている。
その後、同評議会は、エクレストンとトッドに対し、通常の民主的なやり方では解決を見ることができていない多くの問題に関し、その解決に向けた策を講じることを委任したことが明らかとなっている。
だが、85歳となるエクレストンは、そうした問題を招いた原因の一端を担っているのはトッド自身だと考えているようだ。トッドは、前任者のマックス・モズレーに比べると、自らが強いリーダーシップを発揮するのではなく、どちらかと言えばあまり表へ出ずに、民主的なやり方で物事を解決しようとするタイプだと見られている。
「彼(トッド)はほかにもいろんなことをやってきている。彼はF1やスポーツといったことよりも、交通安全問題のほうにより多くの興味を抱いているようだ」
『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』にそう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。
「だから、彼は少しF1のことからは手を引いて、その部分については誰か別の者にFIAとなすべき職務を移譲すべきじゃないかな」