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2017年からの導入が計画されている新エンジンのスペックは?

2015年11月17日(火)19:56 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では、F1最高責任者バーニー・エクレストンとともに2017年から独立系メーカーによる“クライアントエンジン”を導入し、現行パワーユニットと並行使用を行う計画を進めている。そして、このほどその新エンジンのスペックが明らかとなった。

■最高出力870馬力以上の2.5リッターV6に

これまで、2017年に導入されることになる新エンジンは、インディカーで使用されているものをベースとした2.2リッターV6ツインターボとなり、参入メーカーとしてはイルモアやコスワースなどが想定されているようだと考えられていた。

だが、このほど明らかとなった新エンジンのスペックは、2.5リッターV6もしくはこれよりも小さいもので、1個か2個のターボチャージャーを備え、最高出力は870馬力以上であることが求められるとされている。

現行のF1パワーユニットとは違い、回転数、耐久性、さらには燃料流量にも制限は設けられず、エキゾーストパイプの配置なども自由とされるという。もちろん、ERS(エネルギー回生システム)によるハイブリッドパワーは備えられない。

■腹立たしいアイデアだとメルセデスAMG

F1に現行パワーユニットが導入された2014年から2年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスAMGは、もちろんこうした動きには異をとなえている。

「我々の多くがエンジンのパフォーマンスをとることはうまくいかないだろうとの考えを持っている。ほかのどんなカテゴリーであっても、うまくいくはずがないよ」

そう語ったメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は、次のように付け加えた。

「我々は、GTレースにおいて悪化が見られると聞いているし、こういうアイデアを耳にするのは本当に腹立たしいよ」

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