ソチで行われた第15戦ロシアGPに続き、第17戦メキシコGPでもレース中にクラッシュを演じたキミ・ライコネン(フェラーリ)とバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だが、とりわけ彼らの母国フィンランドにおいては「フィンランド人の同士打ち」だと大きく取り上げられる事態となった。
その後も両者が自分の非を認めず、責任が相手側にあったというニュアンスのコメントを行ったこともあり、この“フィンランド人ドライバー同士の確執問題”がいまだに紙面をにぎわせる状況が続いている。
だが、フェラーリ主催のレースイベントである「フィナーリ・モンディアーリ」のためにイタリアのムジェロを訪れていたライコネンは、今回の一件は「国籍には何の関係もない」と主張し、次のように続けた。
「あれはどのドライバーが相手だろうと、同じことが起きていたと思うよ。2人のフィンランド人ドライバーによって2度の事故が発生したことで大きな見出しになってしまったけれど、こういうことも起こるものさ」
フィンランド出身の先輩F1チャンピオンであるミカ・ハッキネンが、ライコネンとボッタスは話し合いを持ったほうがよいとコメントしたことも報じられていた。
だが、10月17日に36歳となった現役最年長F1ドライバーであるライコネンは次のように続けた。
「バルテリとは話はしていないよ。僕は彼の電話番号を知らないし、知る必要もないと思っているからね」
「君たち(メディア)がこれを大きな話題にしようとしているのは分かるけれど、これからはどちらもお互いに相手の進路を妨げないようにしようとするのは間違いないよ。次のレースではうまくいくといいけれどね」