「ファンの熱狂がすごいはず」メルセデスAMG／F1メキシコGPプレビュー
メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われるF1第17戦メキシコGP（11月1日決勝）に向けて意気込みを語った。
■ルイス・ハミルトン「目標はソンブレロを被ること」
「オースティン（前戦アメリカGP）の日曜のことは不鮮明な感じなんだ。本当にものすごいレースだったし、フィニッシュラインを横切って少しするまで、僕がタイトルを決めたっていうことを本当に理解できなかったよ」
「正直に言って、まだ興奮が続いている状態なんだ。アイルトン（セナ）と同じ3度のF1タイトル獲得を獲得することを目標にしていたし、まだ本当にそれを達成できたという実感がないよ。これを可能としてくれた全員に対してどれほど感謝しているか、言葉では言い表せないよ。僕の家族、そしてサーキットやファクトリーにいるチームの全員に対してね。彼らの誰が欠けても、僕はこれを達成することはできなかったと思う」
「僕はメキシコに臨むにあたって大きな期待を抱いているんだ。僕たちドライバーも含め、パドックの多くの人たちにとって初めてとなる開催地だし、初めての街や新しいサーキットを体験できることにワクワクしている。F1では僕のキャリアを通じて南アメリカでのブラジルGPを経験してきているし、あそこの雰囲気もものすごいんだ。それに加え、オースティンには毎年何千人ものファンがメキシコから訪れてきているのを目にしてきた。そうした経緯を考えれば、観客もものすごい数になるんじゃないかな。だから彼らが大声援をあげているところを見るのをすごく楽しみにしているよ」
「これからの3レースは、何かを証明するためのものではないし、そこで失うものもないから、僕としても攻めていける。だから、目標はもちろん新時代を迎えたメキシコGPで初めての勝者として名前を刻むことさ。ロシアの表彰台ではウシャンカスタイルの帽子を被ったし、アメリカではステットソン（カウボーイハット）を被った。だから、また表彰台の上でソンブレロを被ることができるのをすごく楽しみにしているよ」
■ニコ・ロズベルグ「データが重要になる」
「今年の僕のタイトル争いは終わってしまった。だけど残りまだ3レースあるし、そこでも懸命に頑張っていい気分で今シーズンの終わりを迎えたいと思うし、ここまでの数レースで味わった失望感の埋め合わせをしたいと思っている。その最初のチャンスはメキシコだし、きっと誰もがこの週末を楽しみにしているはずだと思うよ」
「新しいところを訪れるのは大好きだし、ここは間違いなくすごく興味深いところになると思う。これまでにオースティン（アメリカ）で見てきたメキシコ人ファンのことを考えれば、ものすごい雰囲気になるだろうね。僕の父は1980年代にここで一度レースをしたことがあるから、何か話が聞けるかもしれないよ。もちろん、サーキットもクルマもそのときとはすごく変わっているから、あまり参考にはならないだろうけれどね」
「当然、メキシコではデータがすごく重要になる。現役ドライバーの中にはここでレースをした経験を持つ者は誰もいないわけだからね。何人かの経験豊かなエンジニアの中には知っている人がいるかもしれないけれど、サーキットやクルマは当時とは違っているから、基本的にはゼロからスタートするようなものさ。大きな挑戦になるし、それを楽しみにしているよ。準備の一環としてシミュレーターでこのサーキットを走ってきたし、僕たちに何ができるか様子を見て行くことにしよう」
