今季のF1タイトル獲得が絶望的な状況となったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)だが、それでも戦うことをあきらめることはないと主張した。
【結果】F1ロシアGP決勝の順位、タイム差、周回数、獲得ポイント
先週末のF1ロシアGP決勝をポールポジションからスタートしたロズベルグは、チームメイトであり、ランキングリーダーのルイス・ハミルトンを従えて先頭で集団をリードしていた。
ところが、その後予想もしなかったスロットルペダルのトラブルでリタイアを余儀なくされ、ロズベルグはノーポイントでソチのレースを終えていた。
ロズベルグは、レース後に次のように語った。
「今年は僕のための年ではないんだなという気持ちになったよ。本当に攻めていくことが必要だったときにこういうことが起こるんだからね」
「すごくがっかりしているし、チームがコンストラクターズチャンピオンになれたことも心からよろこぶ気になれないんだ。僕にとって最悪なタイミングだからというだけではなく、ライコネン(フェラーリ)のペナルティーによって決まったということもあるからね」
「だけど、明日になれば、世界もまた違って見えるんじゃないかと思うよ。僕は家族と会うことになっているし、今の失望的な気持ちは忘れて、またテキサス(アメリカGP)では勝ちを狙っていくよ」
とは言え、ロズベルグのタイトル獲得の可能性がほぼ消えたのも事実だ。メルセデスAMGの実質的なチーム代表であるトト・ヴォルフでさえ、ロシアGP決勝後にはロズベルグのタイトル獲得チャンスはもう消えたと語ったことが伝えられていた。早ければ次戦アメリカGPでハミルトンが今季のタイトルを決定できる状況となった今、それも無理のない話だ。
そのことに関して質問を受けたロズベルグは、「同意できないな」と答え、次のように主張した。
「2016年のことなんて、まだ全然考えてもいないよ。僕はこれからの4レースすべてで勝ちたいと思っているんだ」