ことしポルシェからル・マン24時間に初出場、初優勝を飾ったニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)。だが来年のタイトル防衛はまだ決定していない。
F1引退をうわさされるジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)も近ごろではル・マン挑戦に興味を示しているが、「ヒュルケンベルグのように」2シリーズを股にかけるようなことはしないとも語る。
「F1を年21戦もすれば、空きの週末はごく限られる」とバトン。「たまにはモータースポーツから距離を置いた週末も悪くない」
6月、ポルシェのプロトタイプに乗ってル・マンに勝ったヒュルケンベルグは、バトンの発言について聞かれると次のように答えた。「僕だって今のところ、(2016年は)何も決まっていない」
「来年のカレンダーは新たにレースが加わって、よりストレスがかかる。ル・マンについては何も決まっていないが、もし参戦のチャンスがあるならこの手でつかむよ」
ヒュルケンベルグがル・マン出場に手を挙げないのには理由がある。2916年F1カレンダーは暫定でリリースされたのみで、まだ決定していないからだ。各チームは夏休みの確保に力を入れている。だからといって『3連戦』や12月に入ってからのレースは受け入れがたい。
「まずは来季F1カレンダーが決まってほしい。ル・マンとF1が日程的に重ならないことが重要だ。もしどこかでダブっていたらル・マンのチャンスはない」