マクラーレン・ホンダでは、フェルナンド・アロンソが2016年もドライバーを務めることは間違いないと考えられている。そして、チームメートのジェンソン・バトンもチームに残留することを望んでいると報じられている。
現在のバトンとマクラーレンの契約は2015年末までとなっており、チーム側が1年間の更新オプションを有していると信じられている。そして、イギリスの『Times(タイムズ)』紙は、その延長オプションの行使期限は9月末で失効することになると報じている。
バトンは更新を望んでいるものの、マクラーレンでは、現役ドライバー中最多F1出走数を誇るベテランのバトンに替えて、来季はもっと少額の報酬で済む若手のケビン・マグヌッセンを再起用する可能性もあると言われている。
名門F1チームのマクラーレンだが、今季の成績不振により、来年手にすることができるF1賞金が例年に比べて大幅に減額されることは確実な状況だ。さらに、いまだタイトルスポンサーも確保できていないこともあり、いかに名門チームとはいえ、財政的にも非常に厳しくなっているという現状があるためだ。
マクラーレンとしては、来季確実にばん回することが可能だと言う手応えがない限り、すべてにおいて保守的な判断をせざるを得ない状況となるかもしれない。
そんな中、マクラーレンのある内部関係者が、2016年にはマクラーレン・ホンダは間違いなく優勝を狙えるようになると、次のように語ったと報じられている。
「データにアクセスした者なら誰でもマクラーレンがすごく急激に進歩していることがわかるはずだよ。残念ながら、信頼性不足と、現実離れした期待感によってそれが覆われてしまっているがね」
「ジェンソンが残留を望んでいるのもそれが理由だし、彼はリタイア(引退)するまでに少なくともあと1勝はしたいと考えているんだ」