「いざアルデンヌの森に挑まん」レッドブル／F1ベルギーGPプレビュー
レッドブルのダニエル・リカルドとダニール・クビアトが、スパ・フランコルシャンで行われるF1第11戦ベルギーGP（23日決勝）に向けて意気込みを語った。
■ダニエル・リカルド「僕がいちばん好きなコース」
「子どものころ、よくレースのテレビゲームをして遊んだ。サーキットは決まってスパだったよ。僕がいちばん好きなコースだったんだ。実際に運転してみると、想像していたとおりのところだった。初レースはフォーミュラ・ルノー2.0で、オープニングラップのことは今でも頭に浮かぶ。オールージュ越えで『ウォー』って思ったものだ。昨年の優勝は、ほんとうに嬉しかった」
「後方の争いも何回か再生映像でチェックしたから、どうぞご心配なく」
「昨年のレースは、かなりハードなドライビングを強いられた。モンツァ並みにダウンフォースを削ったせいさ。お尻が振られまくって大変だったけれど、それはそれで面白かったよ。マシンの挙動が定まらないと、なかなかリズムに乗れない。でも、昨年はあれが最良のパッケージだったと思う」
「スパは観客として見に来たいサーキットのひとつだが、寒いのが苦手でね。雨はかんべんして欲しい。晴れたらスパは最高だ。レースファンが泣いて喜ぶ昔ながらのサーキットだから。最高の雰囲気にすばらしいファン、ビールも美味い。そして、フライドポテト好きならスパは外せないよ。ただひとつ落とし穴がある。摂氏30度のピーカンから次の瞬間には、バケツをひっくり返したような土砂降りになるから覚悟して」
■ダニール・クビアト「F1マシンの運転を楽しむならスパ」
「スパは全F1サーキットで好きなところのひとつだから、やる気満々だ。ありきたりだが、F1ドライバーなら誰もが気に入っているコースだと思う。すごく長くて挑戦しがいがある。本格的な高速コーナーがいくつもあり、コーナーによっては度胸が試される。F1マシンの運転を楽しむならスパがいちばんだね」
「中でもオールージュは格別かな。最近のマシンになって、以前のスリルが少し戻った。とくにウェットではね。プーオンだって難しいし、ウェット時に限ってはブランシモンも相変わらずだ。流れるような、面白い区間が満載さ」
「スパは伝統が感じられて好きだ。独特のフィーリングがある。すばらしい歴史があるからね。雰囲気に圧倒される。正直いって、言葉にするのは難しいほどだ。天気も好きだよ。1年の戦いで、いちばん新鮮な週末と言っていい。何か変な表現だったかな。夜は寒いしモヤもかかるが、それがまたスパのムードを引き立たせる」
「スパは最高のサーキットだ。それに引きつけられるように本物のレースファンがやってくる。とても特別なレースだ」
