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「ホンダと組まなければF1タイトルは取れない」とマクラーレン総帥

2015年07月15日(水)19:33 pm

マクラーレン・グループの最高責任者であるロン・デニスが、2015年シーズンの中間点に差し掛かった時点では、明らかに現在の成績よりもよい結果を示せると期待していたと認めた。

「我々には、今置かれている状況よりももっとよい状態となることができるはずだと考えられるだけの十分な根拠があったんだ」

『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったデニスだが、たとえ現在は期待したような結果が出せていないにしろ、自らのワークスチームを擁するメルセデスから、ホンダエンジンに乗り換えたのは、将来に向けて正しい判断だったと次のように主張した。

「我々の目標はF1タイトルを取ることだ。そして、もし我々がカスタマーエンジンを使い続けていたら、そこには手が届かないだろう」

「今現在、我々が本来望んでいたようなレベルにはない。だが、私はみんなが考えているよりもすぐに、そのレベルに到達すると確信しているよ」

80年代に圧倒的な力を誇ったマクラーレン・ホンダだが、その後ホンダが自らのワークスチームを擁して行ったF1への挑戦は失敗に終わったと考えられている。

しかし、デニスは、今季ここまでの結果を見て、ホンダが今回も再びF1王座獲得に失敗するだろうと考えるのは間違いだと次のように続けた。

「メルセデスAMGでさえ、現在の強力なチームを作るには時間がかかった。それに、我々がメルセデスと一緒にやり始めたときでさえ、それほど簡単に事が運んでいたわけではない。今、我々はそれと似たような困難に直面しているだけなんだ」

デニスは、マクラーレンはホンダとともに現在の困難な時期を乗り越えていかなくてはならないと主張。メルセデスやフェラーリのカスタマーエンジンを使っている限り、F1タイトルを獲得する望みはないというのがその理由だ。

「シルバーストンでの予選に目を向けてみるがいい。ファクトリーチーム(メルセデスAMG)はウィリアムズよりもほぼ1秒速かったじゃないか。カスタマーエンジンを使っている限り、決してその差を縮めることはできないんだ」

「今のエンジンは非常に複雑だし、システムがシャシーと完ぺきに調和する必要がある。そのためにはサプライヤーや技術パートナーたちによる最大の貢献が求められるんだ」

「だからこそ、私はホンダとやることを選んだ。たとえ時間はかかるにせよ、マクラーレンが再びトップに返り咲くにはそれが最善の手段だからだ」

そう述べたデニスは、次のように付け加えている。

「当初期待していたより、もう少し時間がかかりそうだがね」

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