フェラーリは、F1第5戦スペインGPで導入した大規模な改良パッケージをモナコGP(24日決勝)でも引き続き使用する。
改良パッケージによってメルセデスAMGとの差が縮まると期待されていたフェラーリだが、逆にスペインGPでは差が広がった。キミ・ライコネン(フェラーリ)はこのパッケージが気に入らず、一部を以前のパーツに戻してレースに臨んだ。
レース後に行われた2日間のテストで、問題の大部分は解決したと言われており、モナコGPでは両方のドライバーがこのパッケージを使用する。
20日(水)にライコネンはこう語った。
「言うまでもなくいいパーツだと思っている。そうでなければ使わない」
チームメートのセバスチャン・ベッテルも、「これが正しい方向だと自信を持っている。だから新パーツを使い続けると決めた」と話した。
スペインGPまではメルセデスAMGとのタイトル争いも可能と言われたフェラーリだが、まだその話をする段階ではないとベッテルは話す。
「(メルセデスAMGとの)差が前回ほど大きかったら、チャンピオン争いに加わっているといった話はしにくい」
モナコGPでは、一番軟らかいスーパーソフトタイヤを今年初めて使う。スペインGPでは一番硬めの組み合わせだったが、フェラーリには軟らかめのタイヤのほうが合うと言われている。
スーパーソフトについて聞かれたベッテルは、「スーパーグッドだといいね!」と笑顔で答えた。