現在、フェラーリのドライバーであるセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンに課せられた最大の課題が、トップを走るメルセデスAMGにいかに追いつくかということだろう。
メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは今週、F1スペインGP(10日決勝)が行われるバルセロナに向かいながら、現在メルセデスAMGとフェラーリの間に差はないと語っていた。
その話題を振られたベッテルは、ほほ笑みを浮かべながら『Autosprint(オートスプリント)』に次のように答えた。
「ラウダがそう言ったの? 彼はいろんなことを言うからなぁ」
フェラーリでは、スペインGPが行われるバルセロナにはメルセデスAMGよりも大規模な改良を施したパッケージを持ち込んでいる。だが、ライコネンもすでにメルセデスAMGとフェラーリが同じレベルにあるとは考えていない。
「彼ら(メルセデスAMG)が最高のエンジンとシャシーを持っていることは分かっているよ。だから僕らも差を縮めるために懸命な取り組みを続けているところだ」
そう語ったライコネンは、次のように付け加えた。
「ヨーロッパでの最初のレースにすべてのチームが新たなパーツを持ち込むのは普通のことだ。だから、僕は今週末に状況が大きく変わるとは思っていないよ」