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苦悩の男、セルジオ・ペレス

2015年04月28日(火)6:25 am

来週末に始まるF1ヨーロッパ・ラウンド。セルジオ・ペレス(フォース・インディア)は、幕開けとなる第5戦スペインGPの苦戦を予想している。

チーム状態が思わしくなく、どうもモチベーションが湧かないと語っていたペレスだが、第4戦バーレーンGPは善戦、8位入賞を果たした。

だがペレスは、次のレースも同じように物ごとが運ぶと考えていない。

「バルセロナはイヤというほど苦戦するだろう」「超高速と中速のコーナーが多く、空力に超シビアなサーキットは、僕らがもっとも苦手とするところだ」

ペレスと僚友ニコ・ヒュルケンベルグの心は、早くも第8戦オーストリアGP(6/19-21)に飛んでいる。チームがBスペックのマシンを投入する予定なのだ。

ところがうわさによると肝心の新車は、その次の第9戦イギリスGP(7/3-5)まで待たなければならないかもしれない。

ペレスはいう。「ドライバーにはとても辛い状況だ。マシンさえよければ勝てるのに」

「もし僕に(優れた)マシンをくれたら、レースに優勝して選手権を争ってみせるよ」

バーレーンでは8位に入ったペレス。しかしどんなにがんばっても、自分の実力は見過ごされていると彼は嘆く。

「素晴らしいレースをしたといっても9位や10位では、なかなか説明しにくい」

「でも、世界でも実力が指折りのチームメート(ヒュルケンベルグ)を相手に一周あたりコンマ2秒速く走って15秒差でゴールしたんだ。最高のレースだったよ」

「部外者に真実が伝わらないのは、どうしようもない」

ペレスの望みは、しかるべき人物が彼の才能を見抜いてくれる日がいつかやってくることだ。

「僕は5年F1を戦っているが、優勝できるマシンはもちろん表彰台の実力があるマシンに一度たりとも乗ったことがない」「でも、僕は4度の表彰台に上っている」

「あるドライバーはアッと言う間にトップに上りつめる。他の者が時間をかけているあいだにね。僕の望みは、自分の実力を知らしめることだ。たとえこのマシンでも、他の何でもね。そして、F1の頂点への扉を開け放ちたい」

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