フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、キミ・ライコネンが残留するにはパフォーマンスを示す必要があると話した。
F1バーレーンGP(19日決勝)のパドックでは、現チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がライコネンのシートをねらっているといううわさが流れている。
■ライコネン残留の条件
フェラーリとライコネンの契約は今年末で切れるが、チームは契約延長に前向きだと伝えられていた。だがアリバベーネは、それは確定ではないとフィンランドのテレビ局『MTV3』に話している。
「彼(ライコネン)は、契約とその進め方について聞いてきた」
「私はこう答えた。“必要なのは、とにかくコース上でしっかりやること”」
「“それさえやれば、契約は君のものだ”とね。従ってごく単純なことだ」
「こういうやり方をキミも好むと思う。彼がこの話をするためにマネージャーを送りこんだりしなかったことを私は評価している。私たちはお互いを分かっており、真剣に向き合った」
■ほかのドライバーは必要ないとビルヌーブ
ライコネンは、今年フェラーリに加入したセバスチャン・ベッテルに対して成績で後れを取っている。
だが、1997年のチャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、ライコネン残留の可能性は高いと見ている。『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙にこう語った。
「彼がこういうドライビングを続ければ、フェラーリが引き留めないはずがない」
「チーム全体の士気が高く、エネルギーにあふれているように見える。それなのに、ほかに誰を取るっていうんだい?」
「ルイス・ハミルトンがあいていれば、おそらくフェラーリの第一候補になるだろう。だが、キミが優勝するかどうかについてフェラーリはあまり気にしないと思うね」
「優勝できるドライバーを2人そろえる必要はないんだ。必要なのは、優勝できるドライバー1人と強力なサポート役だ」