先週末のF1中国GP(第3戦)後にメディアをにぎわせることになったいわゆる「スプレーゲート」事件だが、この事件の当事者である中国人女性がこの件に関しては意に介していないと発言したと伝えられている。
中国GP決勝後、勝者のルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は表彰台の上で恒例のシャンパンファイトを行っていた。もちろん、そのとき表彰台の上にはいつものように数名の女性が花を添えていた。
だが、このときハミルトンにシャンパンを吹きかけられた1人の女性が「不快」な表情を浮かべたように見える写真がメディアに掲載されると、これに対して反性差別運動を展開している団体が抗議を行うという事態に発展していた。
だが、この中心人物である22歳の中国人女性リウ・シインは、『上海日報』に対し、この件はそれほど大騒ぎするようなことではなかったと次のように語った。
「それはほんの1秒か2秒のことでしたし、私はそのことはあまり気にしていなかったわ」
上海の美術学校の卒業生だというリウは、さらに次のように続けた。
「地元のメディアよりも、海外のメディアのほうがこの件については神経過敏になっているみたいね」
『上海日報』によれば、リウは現在、地元の不動産会社に勤務しているという。
リウは、中国のソーシャルメディアである『Weibo(ウェイボー)』にも自身で次のように書きこんでいる。
「仕事をしているときに、ほかの人たちの行動をコントロールすることはできません。大衆がこの件についてあまり騒がないことを望んでいますし、これが私の個人的な生活に影響を及ぼさないことを期待しています」