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マノー(旧マルシャ)の2015年F1開幕戦出場が濃厚に

2015年03月05日(木)11:17 am

昨年経営破たんに陥り、一時はチーム消滅がほぼ確定的だと思われていたマルシャが、「マノー・マルシャ」という登録名で9,200万ドル(約110億円)の予算を抱えて2015年シーズンに復活することが明らかとなった。

今後はマノーというチーム名を使うことになるチームだが、イギリスでオヴォ・エナジーという電力会社を経営するスティーブン・フィッツパトリックの出資を受け、メルボルンで開催される2015年F1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)への出走を目指すことを4日(水)に正式に発表した。

イギリスのメディアは、フィッツパトリックはおよそ4,500万ドル(53億9,000万円)をマノーに出資したと伝えている。予算の残りの額はチーム別ランキングで9位となったことに対する2014年シーズンのF1公式賞金であり、それは今月後半に入金される予定になっているという。

フィッツパトリックはメディアに対し、イギリスの大手スーパーチェーンであるセインズベリーでかつて最高経営責任者を務めていたジャスティン・キングに対してチームの半分を買収しないかと持ちかけていたことを明かしている。だが、キングは今後暫定的にチーム会長兼アドバイザーとしてチームにかかわることになるという。

マノーの現場での運営体制は、マルシャ時代から引き続きジョン・ブースがチーム代表を務め、グレアム・ロウドンがチーム社長兼スポーティングディレクターを務めることになる。

37歳となるフィッツパトリックは、次のようなジョークを交えたコメントを行っている。

「レースで勝てるとは期待していないよ。少なくともシーズン前半にはね」

フィッツパトリックは、自分の目にも、当初マノーには「望みがない」状況だと映っていたと認めている。

ロウドンも次のように続けた。

「これまでは我々全員にとって厳しい時期が続いていた。だが、我々はそれを乗り越え、再びレースに出たいと望んでいる」

マノーは、2015年の参戦に向け、2014年型車であるMR03を2015年のルールに適合するように改造を進めている。だが、今シーズン終盤には完全な2015年型車もお目見えすることになるだろうとしている。

2014年型車を改造したマノーの2015年型車は、5日にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が定めるクラッシュテストを受けることになると考えられている。それに合格すれば、マノーの開幕戦出場が正式に確定することとなる。

マノーは、すでに2014年の最終戦アブダビGPで小林可夢偉のチームメートとしてF1デビューを飾っていたウィル・スティーブンスをドライバーに迎えたことを発表しているが、もうひとりのドライバーについても「すぐに」発表できるだろうとしている。

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